外壁スタッコ仕上げの特徴!種類やメリット・デメリットを解説

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家の外壁は住宅の美観を決定づける重要な要素です。
特にスタッコ仕上げは、耐久性と意匠性を兼ね備えた魅力的な外壁仕上げ方法として注目されています。
この記事では、スタッコ仕上げの特徴や、施工にあたっての注意点を詳しく解説します。

□スタッコ仕上げとは?その魅力を解説

スタッコ仕上げは、石灰、水、セメント、砂などを混ぜ合わせた塗料を外壁に塗布する工法です。
古くから日本で親しまれているオーソドックスな仕上げ方の一つであり、その厚い塗膜と長い耐用年数が特徴です。

1:意匠性と重厚感のある外観

スタッコ仕上げの外壁は、表面に凹凸があり、他の仕上げ方法に比べて重厚感のある外観を演出します。
この意匠性の高さが、歴史的建造物や装飾的な壁画にも多く採用される理由の一つです。

2:耐久性とメンテナンス性

スタッコの塗膜は厚く、耐用年数は10年と長めです。
風雨や紫外線に強く、劣化しにくい点が魅力的です。
ただし、適切なメンテナンスを行わないと劣化が早まる可能性があるため、定期的なチェックが推奨されます。

3:触感で見分けることができる

スタッコ仕上げは、リシン仕上げと似た見た目を持ちますが、表面を触ることで違いがわかります。
リシン仕上げよりも滑らかで、より厚みのある感触が特徴です。

□スタッコ仕上げの2つの種類

スタッコ仕上げには大きく分けて2種類の方法があります。
それぞれの仕上げ方について詳しく解説します。

1:コテ仕上げ

職人がコテを使って手作業で塗り模様を作る方法です。
この工法は熟練の技が必要で、職人の経験やセンスにより仕上がりが異なるのが特徴です。
手作業であるため、唯一無二のオリジナルデザインを施したい方におすすめです。

2:吹き付け仕上げ

専用の機械で塗料を吹き付けて仕上げる方法です。
こちらは効率的で、均一な模様が得られやすいです。
吹き付けた塗料をそのまま乾燥させる「吹き放し仕上げ」と、コテやローラーで押さえて模様を整える「ヘッドカット仕上げ」の2パターンがあります。

*スタッコ仕上げの施工時に注意すべきポイント

スタッコ仕上げは、美しい仕上がりを得るためには施工時にいくつかの重要な注意点を守る必要があります。

1:下地補修の重要性

下地が整っていないと、塗膜の密着性が悪くなり、ひび割れや剥離が発生しやすくなります。
特にスタッコ仕上げは塗膜が厚いため、下地の状態が施工の仕上がりや耐久性に大きく影響します。
劣化を防ぐために、下地補修はしっかりと行いましょう。

2:乾燥時間の確保

スタッコ仕上げは塗膜が厚く、表面の凹凸も多いため、他の仕上げ方よりも乾燥に時間がかかります。
十分な乾燥時間を取らないと、塗膜の膨れや剥がれが発生しやすくなるため、注意が必要です。

3:信頼できる施工会社に依頼すること

スタッコ仕上げは、職人の技術に左右されるため、経験豊富な施工会社に依頼することが重要です。
見積もりが適正であるか、作業が丁寧であるかなどを確認し、信頼できる会社を選びましょう。

□まとめ

スタッコ仕上げは、その独特な意匠性と耐久性から、重厚感のある美しい外観を作り出すための魅力的な選択肢です。
ただし、下地補修や乾燥時間の確保など、施工にはいくつかの注意点が伴います。
信頼できる施工会社に依頼し、しっかりとしたメンテナンスを行うことで、長く美しい外壁を保つことができます。