塗装の仕上がりを左右する重要な要素の1つとして、塗料の乾燥時間があります。
そして、DIYが好きな方やプロの塗装業者にとって、正確な乾燥時間と適切な工程を知ることは、美しい仕上がりを実現し、無駄な手戻り作業を避けるために不可欠だと言えます。
この記事では、塗料の乾燥時間を各段階ごとに具体的に解説し、最適な乾燥時間を守るための知識を提供しますので、ぜひ参考にしてください。
□塗料の乾燥時間を理解しよう
1:指触乾燥
塗料を塗布後、最初に行う乾燥は「指触乾燥」です。
これは、塗装面を軽く指で触っても塗料が付着しない状態を指します。
ただし、表面上は乾燥していても、内部までは乾燥していないため、強くこすったり、重ね塗りしたりすることはできません。
指触乾燥にかかる時間は、塗料の種類や気温、湿度によって異なりますが、一般的には1〜2時間程度です。
2:半硬化乾燥
指触乾燥後、塗装面を指の腹で軽くこすっても、塗膜にシワやヨレが生じない状態を「半硬化乾燥」と呼びます。
この段階では、重ね塗りができます。
下塗りや中塗りの乾燥時間は、塗料の種類や気温、湿度によって異なりますが、一般的には数時間~翌日程度です。
3:表面乾燥
半硬化乾燥が進むと、塗装面が完全に固まり、指で触っても跡が付かない状態になります。
この段階を「表面乾燥」と呼びます。
表面乾燥は、塗膜が硬化し、外部からの影響を受けにくくなる状態を指しています。
4:完全乾燥
表面乾燥後、塗膜内部まで完全に乾燥し、硬化が完了した状態を「完全乾燥」と呼びます。
完全乾燥には、塗料の種類や厚みによって数日から数週間かかる場合もあります。

□塗料の乾燥状態をチェックする方法
1:見た目のツヤ
乾燥していない塗料は、光を反射するため、ツヤがあります。
そして、乾燥が進むにつれてツヤは消えていきます。
そのため、塗料の表面にツヤが残っている場合は、まだ乾燥しきっていない可能性があります。
2:指で触れる
ツヤの確認で乾燥していると判断できても、表面だけ乾燥している可能性もあります。
指の腹でそっと触れてみて、指に塗料が付かないことを確認しましょう。
また、軽くこすってもシワや指紋が付かないことも確認ポイントです。
3:乾燥時間に関する注意点
乾燥時間は、塗料の種類や気温、湿度によって大きく異なります。
特に、気温が低い場合は乾燥時間が長くなる傾向があります。
また、厚塗りした場合も乾燥時間が長くなります。

□まとめ
塗料の乾燥時間は、美しい仕上がりを実現するために非常に重要な要素です。
この記事では、塗料の乾燥を4つの段階に分けて解説し、それぞれの段階の特徴と注意点について説明しました。
さらに、乾燥状態を確認する方法として、見た目や触感によるチェック方法を紹介しました。
これらの情報を参考に、塗料の乾燥時間を適切に管理することで、美しい仕上がりを実現し、無駄な手戻り作業を避けましょう。
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